さなぶり
里川に魚のぼりくるひとときをつり人群るる過疎なる村に いにしへゆ今につたへて古里の酒酌み交はすさなぶりに合ふ 串刺しの川魚を焼きゐる村人ら煙のなかのさなぶり料理 &続きを読むさなぶり[…]
里川に魚のぼりくるひとときをつり人群るる過疎なる村に いにしへゆ今につたへて古里の酒酌み交はすさなぶりに合ふ 串刺しの川魚を焼きゐる村人ら煙のなかのさなぶり料理 &続きを読むさなぶり[…]
鬼岳にかけ登りきて汗ばめるわたしにまつはる頂の風 六百年生き来し平戸の大蘇鉄総身に釘を打ちこまれゐつ 虚と実のあはひ詠めとぞ諭されし師の御霊かも青き蛍火 華やげる名の札ならぶ花菖蒲組みかへられし遺伝子もちて 続きを読む蛍火[…]
看護師のピンチヒッター引きつぎて老いの命の日々を見守る 癌を病む媼支へて歩み寄るホームにうすき陽の入る わが唄ふ「夕焼け小焼け」が広がりて施設のホールに合唱となる 幾たびも子の名を叫び伸ばす手を続きを読む老人ホーム[…]